2009年1月14日水曜日

トルコでシーフード!


エーゲ海・地中海・黒海に囲まれたトルコ近海では、魚がよく摂れる。日本ではトルコからのマグロ輸入がさかんなことは有名。
肉料理ばかりもそろそろ飽きたな、という夜に、是非シーフード専門レストランで新鮮な魚を試したい。肉料理と比べる値段は高め。

スズキ、アジ、タラ、イワシ、マス、サバ、エビ、イカ...etc など種類は豊富だが、調理法は日本ほど複雑でなく、「グリル」か「フライ」か、前菜に「マリネ」か、ぐらいなので、メニューを指差し適当オーダーしたところで、大きな失敗はないはず。メニューを見ても何がなんだかわからなかったら、ウェイターに頼んで実際の魚を見せてもらうといい。

グリルにおすすめの魚がこれ、Çupra(チュプラ)。シーフード専門レストランに行くとだいたいあるポピュラーな白身魚で、日本の鯛によく似ている。くせがなくさっぱり淡白なので、シンプルに塩焼きがおいしい。値段は普通のシーフード専門レストランならば15TL(1TL=約55円)前後。

どだい魚料理でもやはりここはトルコ。例外に漏れず山盛りのエキメッキ(パン)が添えらる。”ここに白いご飯と醤油があれば…”なんて思ってはいけない。あくまで「魚」と「パン」と「ラク(トルコのお酒)」で、本場のトルコ風シーフードディナーをお楽しみあれ。

2009年1月11日日曜日

ルーム貝のピラフ詰め: トルコでB級グルメ食べ歩き

ルーム貝のドルマ「あぁ小腹が空いた!でもパン類はもう…」というときはコレがおすすめ。ルーム貝のピラフ詰め、メディエ・ドルマス(Midye dolmasi)。「ドルマ」とは「詰め物料理」という意味で、ルーム貝のなかにルーム貝の身とピラフ詰がどっしり詰まっている。魚市場でよく売られているし、メディエ・ドルマス売りのおじさんや子どもが街を1日中売り歩いていたりもする。ルーム貝の大きさにより値段に開きがあり●個=1TL(トルコリラ)というふうに値段が決められていることが多い。ピラフにルーム貝のエキスがしっかりしみ込んでおり、おくちに入れたとたん磯の香がぼわっ!と広がる。


ルーム貝のドルマ路上で、メディエ・ドルマス売りから買う場合、目の前でレモン汁をギュッと搾って、ひとつひとつ手渡してくれる。ひとつを食べ終わるまで次を用意して待っており、食べ終わるとすかさずもうひとつ、次、次、次…という食べ方が正しい。「●個いただきます」、あるいは「もう結構です」という意思表示をしないと、いつまでも食べ続ける事になる。

2009年1月9日金曜日

トルコ風水餃子 マントゥ: トルコの食卓

トルコ風水餃子トルコ風水餃子?とでもいうのかしら、マントゥ(トルコ語の綴り: MANTI)。トルコの代表的な家庭料理で現地ではマントゥ専門店などで食べることができる。

作り方は、餃子に似ていて、お味はべつもの。みじん切りの玉葱、牛ミンチ、ミントなどの香草を混ぜた具を、小麦粉を捏ねた皮に包んで茹で、熱々のそれに、溶かしバター(地域によってはトマトソースで煮込まれたりもする)と、最後にニンニクが効いたヨーグルトをかけて食される。
残ったソースをパンにつけてたべてもおいしい。

ひとつひとつのサイズは中国の水餃子とイタリアンのラビオリの中間ほどで、イチから手作りの場合、女性の細かな手作業ということになる。

日本人にとって「ヨーグルト」は、砂糖やフルーツなど加えられ、所謂デザート的な位置を占めているが、トルコで「ヨーグルト」は主に「料理のソース」として使用される。
それだから、スーパーに置かれる市販ヨーグルトのサイズは実にたのもしい。
日本ではごく一般的な500gの容器ではあまりに頼りない。

食感はもちもちしていて、日本人女性に好んで食べられるといわれているのもうなずける。この”マントゥ”という名前は、シルクロードの遥か彼方、中国の「マントウ(饅頭)」が由来だとか。

ちなみにこのマントゥ、
スーパーで市販(乾燥したもの。沸騰した湯にえいっ放り込んでしばし茹でるだけ)500g入り入手至極容易。
手作りの方が美味しいに決まっているが、わりと気軽に現地の味を再現できる、
トルコツゥな方のお土産に、面白い(かもしれない)と思うのです。

2009年1月6日火曜日

イスケンダルケバブ: トルコの食卓

イスケンダルケバブケバブの国トルコ。イスケンダルケバブ(İskender kebap)は、トルコで数あるケバブの種類のうちのひとつで、このケバブスタイルの発明者イスケンダルさん(İskender Efendi)のケバブ(焼肉)という意味。



ブルサ名物イスケンダルケバブぐるぐる焼かれた大きな羊 or 牛肉の固まりを薄く削ぎ、ピデ(トルコのピタパン)を敷いたお皿の上に、その肉とフレッシュトマトなどを載せ、ヨーグルト添えて食されるのが特徴。食べる直前に上からジュワッっと溶かしバターがかけられる(写真右)。見た目も鮮やかで、食欲を荒々しく掻き立てる。ジューシーな羊肉と溶かしバターのコク、ヨーグルト+トマトの酸味がパンにからみ、信じ難いバランスのとれた絶妙なお味になる。
このイスケンダルケバブ発祥の地ブルサ(BURSA)を訪れるなら、こやつを試さずには帰れまい。

2009年1月5日月曜日

トルコ風薄焼きピザ ラフマジュン: トルコのB級グルメ

ラフマジュン安い、ウマい、割と早い。ファーストフード的な食べ物、トルコ風薄焼きピザ、ラフマジュン(LAHMACUN)。ピデ(トルコピザ)屋さんのメニューにまずある。ピデとの違いはまずその薄さにある。

皮が薄く、くるくると巻いて食べられるので、現地の男性などは、あれよと言う間に2~3枚、文字通りぺろり平らげてしまう。焼きたては“パリッ”としており、香ばしいく、食感がよい。具は羊 or 牛肉ミンチ。トッピングにトマトや玉葱などの生野菜が添えられ(写真は玉葱、トマト、パセリ)、食べる直前に檸檬汁を“ギュッ”とふりかけるので、見た目よりさっぱり食べられる(だから食べ過ぎる)。

2008年12月10日水曜日

食堂でスープ: トルコの朝ご飯

チョルバご飯を外で済ませたいなというトルコでの朝は、近場のロカンタ(食堂)にふらっと立ち入り、現地人風にチョルバ(スープ: Corba)を頼むといい。トルコでスープはいわゆる「日本のお味噌汁」のようなもので、食堂(レストラン)メニューにまずある。現地の労働者が、アツアツのチョルバをかっこんで仕事に出向くなんていう、ごくふつうの光景にであえる。オーダーすると1分もしないうちに、大きめのボールに湯気を立てたそれが並々と注がれ運ばれて来る。

スープの種類はお店や日により様々。レンズ豆のスープ、チキンスープ(写真)、トマトスープなどがポピュラー。

トルコでは食事をオーダーすると必ず山盛りのエキメッキ(トルコのパン)が添えられる。このエキメッキは無料で、しかも食べ放題。トルコで朝出されるパンは(あなたがよほど運悪くなければ)窯から出されたばかりで焼きたてパリパリフカフカなので、「スープ&エキメッキ」ご飯でお腹も財布もココロまでも満たされすっかり満足し、このあと一日何もしなくてもいいかな、と思ったりなんかする。

2008年11月11日火曜日

トルコのチーズ: トルコの市場歩き

トルコのチーズ

大きなチーズの固まりが並ぶチーズ屋


トルコの市場を歩くと、意外にも多いチーズ種の存在に驚くと思う。生産地域によって使用原料、生産方法によって様々で、実に120種類以上存在するのだそう。元は遊牧生活をしていたトルコ人なのだからうなずける。

トルコの食卓に欠かせないチーズ。最もポピュラーなチーズはベヤズ・ペイニル(Beyaz Peynir)。「Beyaz」とは「白」という意味で、言うまでもなく見た目が白い。ホテルやペンションの朝食では、このベヤズ・ペイニルが、三角形にスライスされ、トマトやきゅうりと供に彩りよくお皿に並べられる。
その他、サラダや、Pide(トルコのピザ)、börek(パイ)にもよく使用される。

ふつう、羊のミルクから作られるが、ヤギのミルクで作られるタイプもある。
ふわふわ柔いソフトチーズで、小さな気泡があいており、“ぼこぼこ”した感じがいかにも美味しそう。脂肪分はあまり高くなく、あっさりとしている。塩気が強いので、エキメッキ(トルコのパン)とチャイ(紅茶)で一緒にいただくと、ちょうどよく美味しい。さらに、「チーズ&エキメッキ」の上にハニーをとろりかけてもまた美味しく、こんな具合に山盛りのエキメッキは、無意識的にあなたの胃の中へ消えて行く。